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CEOメッセージ

起業への想い・きっかけ

19歳のある日、母親を病気で亡くしたことが全てのきっかけだったように思います。
母親が美容室を5店舗経営していて、比較的裕福な家庭で過ごしていたのですが、母親が亡くなった途端経営が破綻。借金は4,000万円にも膨らみ、ドラマで見るような取り立て屋がくるような日々を送っていました。そんな時期に自身も網膜剥離にかかり、右目が全然見えない状態に。手術を受けて治るか治らないか決まる晩、私は病院のベッドの上でこう思ったのです。「お金がないというのはこんなにも悲しい思いをするものなのか。今、自分は人生でどん底にいる。もし手術が成功して見えるようになったら、自分は誰よりも努力してお金持ちになり、大切な人を守れる力をつけたい」と。

モバイルファクトリー創業への道

手術は無事成功し、お金持ちになるために考えたことは「起業家になる」でした。そのためにまず大学に進学し、偉大な起業家の元で働こうと思ったのです。そして尊敬する孫正義さんのソフトバンクへ入社しました。誰よりも働き、トップ営業マンとしての地位も確立した頃、ネットバブルと呼ばれる時代がやってきました。当時のネット業界の勢いは凄まじく、「ネットビジネスで起業するしかない!」そう考え独立準備をしていた頃、サイバーエージェントの社長、藤田さんとの出会いがありました。考えていた事業モデルを話したところ、「うちの会社でその事業を実現しないか」とお声がけをいただき、急成長中のサイバーエージェントに転職。当時は会社が設立されてまだ9ヶ月、社員も10名程で上場前。業界のことを知り、力をつけ、経営のイロハを学んだ上で起業しようと考えました。
転職後はオプトインメール事業「メールイン」を立ち上げただけでなく、メディアのセールスや媒体枠の管理など様々な仕事を経験しました。入社して約1年後、オプトインメール事業「メールイン」が他社に売却されることになりました。そのタイミングで、売却先に出向するのか、サイバーエージェントに残るのか、またはここで起業するのか・・・。とても迷いましたが、「一生懸命貯めた独立資金もある。30歳にもなった。ここが一番の独立タイミングなのではないか」と考え、2001年8月、起業を決意しました。

モバイルファクトリー設立、そして現在

2社での経験を経て、「モバイル/インターネット」の将来性を強く感じ、「モバイル中心の事業を展開しよう」そんな想いを込めて、「モバイルファクトリー」という社名をつけました。

現在は「モバイルゲーム事業(位置ゲーム)」「コンテンツ事業」を軸に、2018年より注力している「ブロックチェーン事業」を加えた3つの柱の中でサービス展開しています。モバイルゲーム事業は創業以来15年以上の実績があり、安定した利益を出し続けています。また、2009年以降、各プラットフォームのオープン化が進み、海外でもソーシャルアプリに参入した企業が急成長していました。この事業に多大なる可能性を感じ、当社もモバイルゲーム事業に注力してきました。

私の経営のモットーは「無借金経営」。安定した利益を確保しつつ、チャレンジングな事業を手がけていく。 リスクとリターンのバランスを考え、着実に利益を出せるような経営を行っています。創業2年目から18期連続黒字で、今日まで会社が存続している背景には、きっと私の生い立ち、育った環境が影響していると思います。インターネット業界の経営に携わって20年。その間に多くの企業が生まれては消えていくのを目の当たりにしてきました。企業が消滅することはクライアント、ユーザー、社員など会社に関わる全ての人を不幸にしてしまうことだと思います。経営者として、企業を継続的に発展させていくことの難しさを感じると同時に、一方で、新たなことにチャレンジしていく姿勢を失わずにいたいと思っています。

 

今後ともより一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

株式会社モバイルファクトリー
代表取締役
宮嶌 裕二